カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の29件の記事

地震のあと

ACのCM。

「お帰り」って言うと、「自分でやるのに」って言う。「飢えてたのか」って言うと「飢えてた」って言う。「助けてくれ」って言うと、「上着ぐらい脱げよ」って言う。「今日だけはいやだ」っていうと、「あんた、負けたいのか」って言う。「俺は弱いな……」って言うと、「それも悪くない」って言う。合田さんですか?合田です。

こんな加納と合田が好きです。

「サンデー毎日」で連載中の「新冷血」、実はちらっとしか読んでいないのですが、単行本になるのを楽しみにしています。

照柿と将棋まつり

夏の暑さのせいか、今日ふと思い出して頭の中で何度も流れた高村薫の照柿の一場面。どうしても書いておきたかったので投稿します。好きすぎる。

『俺は猿より邪悪やぞ。邪悪に悩んでる』

なんで雄一郎はこんなすごいことが言えるんだろう。「猿より邪悪やぞ」。言われる加納の気持ちはいかばかりか推し量るがよい!(悶絶)

しかもそれから『ちょっと撫でた』で、『邪悪の手か』ですよ。初めて読んだ時は人生で一番血がたぎった瞬間でした。このシーンは全て血圧上昇のもとで一行も変えられない(文庫本では全部変えられてましたが(笑))と思います。

前に全面的に攻めの小説だ、と書きましたが、本気で捨て身の体当たりの突撃の攻めなのですよね。ガツンとやられて意識が飛びます。しかも何度も追い討ち(笑)

『こんなもんかな』っていうブログのタイトルですが、昔ブログ始めてみようかなと思って書いてみたときのタイトルは『痛恨の手』でした。いかにこのシーンが好きだったかが伝わって痛いです(笑)。

『痛恨の手』は第一回を書いたものの公開する勇気もなく続けられなかったので、何年か後に、もっと気楽にやろうと『こんなもんかな』っていうタイトルにしました。

でもこの前、佐藤康光さんの情熱大陸のDVDを見てたら、あ、佐藤康光さんは私の中の合田雄一郎に最近抜擢されたのですが、『この程度でいいかな、という思想は持ちたくない』とおっしゃってまして、それがあまりにかっこよかったので、うーん、自分は妥協ばっかりかもと反省。でも『痛恨の手』は辛いんですよね。

話はまた飛びますが、月曜日に渋谷の東急東横店で将棋まつりがあり、見に行こうと思って行きました。初めての将棋まつりでしたが、生の佐藤康光九段を見られて感動。かっこよかったです。

渡辺明竜王とか瀬川さんとか近藤さんもいましたし、女流の井道さんも見えました。浴衣で可愛かったです。ほんの少しの時間、一通り見ただけで満足して帰りましたが、ほんとは佐藤ー渡辺戦を見たかったんですよね。

なるべくデパートで買い物してくださいとのことだったので、三万四千円も買い物してしまいましたが、少しは貢献になったかな。東急で買い物したのははじめてかも。この夏最後の買い物になる予定です。

奇想の王国 だまし絵展

先週の土曜日、渋谷の東急Bunkamuraで開催中の『奇想の王国』に友達と二人で行ってきました。

ちょうど込んでる時間帯だったせいで、すごい人でびっくり。チケット買うのも15分待ちで、人だかりで見られない絵もあったので、これから行く人は夕方4時以降がおすすめです。私たちが帰る頃はかなり空いてました。

普段あんまり美術館行ったとかブログに書かないのですが(あまり頻繁に行かないからですが)今回は面白かったので書いてみます。カテゴリーは日記コラムつぶやきでしょうか。

Bunkamuraは映画が結構好きなのを上映していて昔何度か一人で見に行ったのですが、ギャラリーの方はこれまで行きたいものが何度もあったものの(この前のロシアとか)機会を逃していて、入ったのはたぶん今回が初めてです。電車の中の広告の絵とタイトルに惹かれました。

広告はマグリットの馬に乗る女の人の絵だったのですが、マグリットは他にもいくつもの絵が来ていて、明るい広がりの不思議な世界に呼び込まれるような感じで好きでした。森の絵も綺麗でしたが、女の人の影が彫刻みたいな絵が一番好きでした。

ダリの絵もあって人気でしたが、私は好きじゃないのですよね、昔から。エッシャーの絵もたくさんあって、これは面白かったです。

一番の目玉はルドルフ二世の絵「ウェルトゥムヌス」でしたが、これは感動。遠くから見ると普通の肖像画なのですが、全部野菜や果物からできていて、生き生きとした素敵な肖像画でした。敬意が込められているらしいです。

日本のものでは、江戸時代のだまし絵というか、洒落気のある絵がたくさんあったのですが、これがかなり良かったです。影絵とか、人が集まって顔になる絵とか。

最後は現代美術だったのですが、これも面白くて、とても楽しめました。何これっていう驚きがあって、スマートな感じ。

王国という言葉は好きなので、奇想の王国という言葉の響きに惹かれた部分は大きいのですが、行って良かったです。

美術館に行くのは嫌いじゃないのですが、あまりたくさんは行ってないので、実はもったいないかも。今まで一番好きだった絵は、イギリスのマンチェスター市立美術館で観た、ミレイの少女達の「秋の落ち葉」の絵です。観た瞬間に恋をしたみたいに怖くて目が離れなくなりました。そういう感動を味わうのも、たまにはいいのですが、なかなか行けないのですよね、余裕がなくて。

お正月と福袋

あけましておめでとうございます。

今年は実家にも帰らず、東京で一人のんびりお正月です。

東京は暖かくて青空で、とにかく気持ち良いお正月で、ちょっと感動でした。

まあ寒いといえば寒いのですが、北陸のお正月に慣れた身としては、全然余裕というか。

年末年始のピリッと澄んだ空気って好きで、大掃除も一応して、綺麗なお正月を迎えることが出来ました。

昨日は近所の神社に初詣に行こうかな、と大学に行く途中に前を通ったのですが、行列が鳥居の外まで並んでいて、うわ、と思って通り過ぎました。

今日はバーゲンに行って、欲しかったコートと靴とトップスを買えて満足です。予定より疲れて大学に行けませんでしたが。東京でお正月のセールに行ったのは初めてで、楽しめました。

福袋はお店では買いませんでしたが、ボディショップの福袋は、ネットストアで5000円のを買って、年末に届いたのですが、これもすごくいろいろ入っていて良かったです。毎年ではないけどこれまで何度も買っていて、ハズレがないです、ボディショップの福袋は。

今年はスーパーボリュームマスカラとか、バナナやモリンガのボディバターとか、ジンジャーのシャワージェルとか、アクアリリーのオードトワレとか、ポーチとか、10点くらい入って5000円だから、すごいお得でした。どれも使えるし。

服とか装飾品とか雑貨だと、基本的に使えないものが混ざるので、怖くて私は福袋って買えないのですが。お昼の、私が買い物に行く電車の中で、福袋をいくつも持って帰る人たちが居て、お正月だな~と思いました。

おせちもお雑煮も食べて、一人でもお正月気分は満喫です。今年も良い一年になりますように。

マークスの山と愛の夢

高村薫の「マークスの山」を先週、文庫版のあと単行本、という順番で読み返したのですが(その前は「照柿」の単行本と文庫本を読み返していましたが)、私ほんとに「マークスの山」単行本のすべてを愛してます。どこが、とか多すぎてとても言えません。

私が持っている単行本は3冊で、どれも大学3,4年生の頃に古本屋さんで買いました。

「お蘭には負けたぜ」が入っている20版と、映画版の子供の顔の表紙の49版と、新しいラッキーナンバー77版なのですが、どれも帯もちゃんとついているし、何度も読んでるのに結構綺麗です。別に特に探して集めたわけではないのですが、気を抜くと何冊でもさらに買ってしまいそうなので、同じ本をそんなに何冊も買わなくても、と我慢していますが(笑)。

でも読むたびにどのページのどの言葉にも愛情と興奮を感じられるので、この特効薬のためなら何も惜しくないな、と思います。

今なら深読みのしすぎだった、と分かることも、当時はほんとにわからずに興奮していたのですが、読み返すとそのときの気持ちを思い出してまた、幸せ~という気持ちになります。妄想というか愛情というか、そういうものが燃えるものだ、ということをいやというほど実感させてくれた本です。心臓が燃える感じ。

文庫版の好き度を5とすると、単行本の好き度は100だ、というくらい、全然別の物語なのですが、文庫版の5だって、普通の本の基準は1なので、十分好きなのですが。

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著者:高村 薫
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先週は、ふと思い浮かぶ言葉、というのがなぜか、愛の夢、で、リストの「愛の夢 第三番」の曲まで浮かんで、一週間くらいずっと、なんでだろうな~と思っていたのですが、一昨日やっと、深層心理の連想、ということで納得できました。

先週の金曜日は、ちょっと気の進まない男の人とご飯を食べに行く予定があったのですが、それが嫌で、「そうだよ、坊や。つまらない男を相手にすることはないんだよ」と言って、そのつまらない男と一緒に散っていった、ルペ・シノさんのことを無意識に思っていたから、愛の、に続いて、夢、が浮かんだのではないのかな、と。「Vガンダム」の話ですが。

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一生懸命なウッソを、浄化されたもの、「夢なんだよ、あたしの」と、手に入れようとしたルペさんに、ウッソは、「僕が、ルペさんの夢?」「僕はあなたの夢にはなれませんよ!」と、困惑しながら拒絶しなくてはならないのですが、その、夢、という言葉がルペさんのもので、「つまらない男を相手にすることはないんだよ」と言う言葉に繋がっていたみたいです。 今まで考えたこともない台詞でしたが、15年前でも頭に焼きついたアニメなんだな~と、自分の愛に感動というか、深層心理ってすごいな~と(笑)。偶然かもしれないこじつけですが。

ルペ・シノさんは、Vガンダムの女性キャラクターの中でも、マーベットさんやファラさんと並ぶくらい、人気のキャラクターだと思います。出番は少ないのですが、強烈な印象を残すのですよね、お風呂に入ったり、ドレスを着たり、勘違い変態悪趣味の一歩手前なのですが。でも最後まで強くて美しいと思います。

ウッソという子は、いろんな大人に、過剰な思いを向けられて、それでも潰されずに生きていく子だったと思いますし、ウッソがシャクティを守る姿が、私は本当に好きでした。

「男の子のロマンスに、なんであたしが付き合わなくてはならないの!」とカテジナさんに叫ばれて泣くウッソも、大好きでしたが。

あ、それで、「愛の夢」の話を。神童と呼ばれたロシアのピアニスト、Evgeny Kissinが、若い頃にリストの「愛の夢 第三番」を演奏しているものをYouTubeで観たら、髪型や顔や演奏スタイルが私が読んでいるある小説の登場人物のイメージにピッタリで、そうか、この人がモデルなのかも、と思って、コンサート4枚組のCDを買いました。

超ミーハーな私(笑)。でもすごく良かったです。

それと、Krystian Zimermanのショパンのバラードの演奏の映像も観たら、その小説のもう一人のイメージにピッタリで、「皇帝」が入ったCDを買って今日聴いたのですが、これも良かったです。できれば来年5月と6月の日本公演も聴きに行きたいくらい。

私は合田と違って何の楽器も演奏できないのですが、ピアノだけは小さい頃に習っていたので、今でも聴いていて一番好きです。でもなんであんなに上手く弾けるのか、ほんと神業だな~と演奏する人を見ていると不思議で感動しますが。

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問答無用

『某所より入手。問答無用。君の罪を、小生が代わりに負うことがかなうものなら』

またしても脈絡なく思い出してしまう、高村薫の小説の一文なのですが、先週は、この、問答無用、が、何度も頭に浮かんでいました。「照柿」に出てくる、加納から合田への、置き手紙というか走り書きの言葉です。

照柿 照柿

著者:高村 薫
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先週の「相棒」シーズン7のドラマで、自殺する警官が出てきて、亀山君の辛さに、三好管理官の焼身自殺の件を思い出してしまい、それでまた合田と加納のことを思い出してしまったのかも知れませんが、そんな理由がなくても、ふと脳が合田と加納を求めることが、ここ6年ほど続いているので、もう日常ですが(笑)。

今日、テレビで「らんま1/2」のアニメをやっていて、良牙くんが「問答無用!」とらんまに闘いを挑んでいて、それでまた思い出したので、ちょっと書きます。

私、高村薫の合田三部作、「マークスの山」「照柿」「レディ・ジョーカー」は、多分初めて読んだ大人向けの小説、だったのです。

それまでは、子供向け、ではなくても、若者向けの文学や、若者が読むことを前提にした本、というのをずっと無意識に読んできたのだな、と思います。

だから読んだときの衝撃は、なんていうか、生きててよかった、というか、感情があってよかった、というくらい、すごかったと思うのですが。

「照柿」で好きな場面や台詞はたくさんありすぎて困るのですが、「言うのが辛い」という雄一郎の言葉が、私は好きで、LJの「合田さん?」「合田です」の会話に通じるものがあるというか、「あんたは真面目だからだ……」という辻村の言葉に、またも胸を突かれるというか。その後の怒涛の展開は、まさに攻め尽くされた、という感じです(私が)。最初からずっと怒涛の展開なのですが、とにかく全面的に攻め、という感じの小説です。

後悔と愛情、とか、意志と忍耐、とか、憎悪と未練、とか、邪悪、とか、高潔、とか。そういう言葉が生きている小説だ、と思います。

愛と子供

高校生の頃は、授業や部活が終わって家に帰って、ご飯を食べて、夜8時から衛星映画劇場で映画を観て、10時にお風呂に入って11時に寝る、というのが定番でした。そのときに観た映画で、タイトルはもう思い出せないのですが、ずっと心に残る台詞があります。すごく泣けて、忘れられなかったのです。

「ある愛の詩」とか「愛と○○の○」とかそういうタイトルが続いた映画特集だったと思うのですが、1度しか見てないし、そのシーン以外はほとんど憶えていないのです。アメリカの7、80年代の映画だと思うのですが。

ある女性が主人公で、恋をして結婚をして別れて、最後に病気になって死んでしまうのですが、彼女には4~8歳くらいの二人の息子がいます。息子は母親を許していなくて、顔も見たくないと病院に行ってお見舞いするのを嫌がっているのですが、兄は死ぬ前にやはりと心がゆれ、でも弟はどうしても意地を張ってむっつり黙り込んでいるのです。お母さんもう死んでしまうんだよ、それでもいいの、と私が思ってハラハラしていると、その弟に、母親は病床からこう言うのです。

「I know you love me. だから後悔しなくていいのよ」

母親の愛って、こうなのだ、と思いました。

今でもこの言葉だけで泣けるのですが、いつか後悔するだろう、愛する息子のために、ここまで優しくなれる、その強さに、負けた、と思ったのです。

片方が英語で片方が日本語なのは、片方の字幕は忘れて片方の英語は聞き取れなかったんだと思います。大体いつも字幕の海外作品を観るときは頭の中で混ざるので。

大人と子供の違い、というのは、たまに考えるテーマですが、私の中ではやっぱり、誰かに守られるもの、が子供で、誰かを守るもの、が大人です。自由でいたいのは、大人でも子供でもなくて、ただの人間として、だと思うし、誰とも関わらない人は、大人にはなれないと思う。

映画の彼女に負けた、と思ったのは、私が子供だったからです。彼女は母親で、大人で、傷ついても傷つけられても、息子を守っていて、残酷な甘えを受け入れていて、自分がその無力で無知な子供と同じなことに気づいて、泣けたのです。

親に甘える、というのは、子供の特権で、でも高校生にもなって、そんな子供な自分が嫌でした。恥ずかしい、とこの映画を観て気づいて、たぶん少しは大人になったと思います。

私が恋愛小説を好きなのは、そこでは人は誰かに甘えて、誰かを守って、そういう愛情が、お互いに人間として生まれたからだと思うし、そういう物語が好きです。

真昼の月

昨日も今日も東京は良い天気でした。冬に晴れる、というのが、北陸出身の私には未だに不思議な感じがしてしまいます。

今日は朝大学に行くときに、青空に白い半月が見えて、「僕たちは 真昼の月」というフレーズを思い出してしまいました。誰の小説の誰のモノローグかは忘れましたが、そのときの消えそうに痛い気持ちは覚えています。

それと関連があるのかないのか、変なことを思い出して、ちょっとモヤモヤしたので書きます。

あれは私が高校生のときでした。金沢の109に新しくオープンしたばかりだった喜久○書店で本を買ったときに、レジで「これ、キャンペーンですのでどうぞ」と本を一冊プレゼントされました。本好きな少女だった私は素直に持ち帰り、家に帰って読んでみてびっくり。

ハーレクイン小説だったのです。何語?という感じで勿論そんなもの存在も知らないジャンルの小説でしたが、何も知らずに読んでしまい、なんだか穢されたような押し売りで騙された被害者のような気分になりました(笑)。

それ以来ハーレクイン小説には近づいたことはありませんが、世間ではハーレクインコミックとかも売れてるみたいだし、人様の趣味をどうこう言うつもりは全くありません。でもでも、それって特殊な趣味の人がひそかに楽しむためのもので、誰にでもキャンペーンで配るものではないと思うのですよ!!そこが納得いきません。

あれは18歳以下禁止だと思うし、15,6歳の女の子(当時の私)に、読ませていい小説ではないと思うのですが、どうでしょう。ゴミ箱に捨てるわけにも行かず、親には見られたくないし、で、結局ずっと本棚の奥に隠して持っていなくてはいけなかったのですが、辛かったな~。大学に合格して上京するときに、整理する荷物に紛れ込ませて捨てました。

喜久○書店はしばらくして金沢からはなくなりましたが、その本屋自体は品揃えが多くて座り読みも出来て悪くなかったです、それからも良く通っていました。でも、あの事件は今でも心に大きな傷(おおげさ)なのです。

なんか普通の本ではないのはプレゼントされるということから明らかだったのですが、「砂漠のライオン」という題名で、別におかしな雰囲気もない翻訳小説だと、特に疑問にも思わず読んでしまったのですよね。活字中毒気味の少女を狙った悪質な犯罪、という感じ(笑)。笑い事ではないのですが。

内容は、シークという言葉を初めて知りました、という感じで、ポルノ、だと思いましたが、あまりにありえなさ過ぎて、まったくついていけませんでした。でもたぶん、出会うタイミングが良くなかっただけで、もっと世間に慣れた大人になってから読むと、面白いのかもしれないですが。

そんなこといいつつ、「真昼の月」という言葉で思い浮かべる小説のジャンルを愛好している自分も十分自覚しているので、ただ、本はやっぱり自分で好きなのを選んで、なけなしのお金を出して買うものだ、ということを考えていたのでした。

すっぴんは事件か?

姫野カオルコの「すっぴんは事件か?」を読みました。

すっぴんは事件か? すっぴんは事件か?

著者:姫野 カオルコ
販売元:筑摩書房
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Webちくまの連載エッセイは読んでいたのですが、それとは結構大幅な改稿がされていて、ちょっと惜しい気もしましたがいろいろ面白かったです。

ちょうど先日、深田恭子のすっぴんが写真集に載るという記事をニュースで読んだのですが、そのことで感じたことそのままのタイトルだったので、買う前から気になっていました、この本。

深キョンのすっぴんが可愛いのは絶対そうだと思います。そして本人が、すっぴんの写真をみんなに見てもらいたい、と思ったのは、すごく良いことだと思います。でもなんだかそのニュースの記事の論調が気に入らなかったのですよね、トップニュースにするほどのことか、という気持ちとか、化粧しなくちゃ深キョンじゃないのか、とかいろいろ。

彼女の色っぽいだろうすっぴんを見てみたい、と私に思わせる意味では良い記事だったし、何が問題なのかよく自分でもわからないままにいたのですが、たぶん世間のすっぴんに対する扱いが気に入らなかったんだと思います。

あと、これも最近のニュースで読んだのですが、女の人は化粧した自分の顔は他人を見るときと同じで、自分のすっぴんを見るときと違う脳の部分を使っている、という記事。女性はお化粧した自分を客観的に見ることが出来るのだ、というまとめだったと思うのですが、解釈にちょっと疑問な点がありました。まあ面白い説ではありますが。

姫野さんのお化粧に対する姿勢は一貫しているので、私も好きです。確かに私の母親も還暦を過ぎていますが、すっぴんの方が肌がツヤツヤして綺麗に見えるし。でも仕事に行くときとかはお化粧していますが(私がではなく母が)。

私の周りにはすっぴんの女性も多いし、きちんとメイクする人も多いし、私自身は日焼け止めとパウダーをつけて、眉とアイラインとマスカラをつけて完了、という朝の3分が定番ですが、気合入れてメイクするときにも目にかかる時間が長くなるくらいで、他はあまり使いません。たまにリップぐらいです。

日焼け止めはずっとオルビスで、パウダーは無印良品のパールナチュラルのプレストパウダーです。オルビスの化粧水とかに変えたのも、姫野さんの影響なのですよね、思い返せば。今でもずっとオルビス使っています。

私も大学1,2年の頃は、女の子なら外に出るときはお化粧するもので、ファンデーションもつけなくちゃいけないんだ、と信じ込んでいました。パウダーもリキッドもいろいろ使ってみたし、他にも口紅やチークやアイカラーや、雑誌に載ってるようなフルメイクを頑張ってやってたな~。ニキビの上にファンデを塗ったり、ファンデがよれて汚くなるのが嫌だったのですが、ならつけなきゃ良いんだ、とは思えなかったのです。

でも姫野さんの本を読んでから、ファンデーションはつけない生活になりました(流されやすいな、私)。5年位前かな。すごく肌が軽くて楽だし、肌がテカることもくすむこともなくなったし、化粧直しとか考えなくて良いので、ほんとおススメです。

あ、でも、お化粧は楽しいし、お化粧した自分の顔の方が好きだし、たまに気合を入れたメイクをすると気分が変わって顔が引き締まる感じで嬉しいですが。

「世間の常識」みたいなものに疑問を持って発言してくれる姫野さんの事は尊敬してるし、私は大好きなのですが、私の姉は姫野さんの文章を気持ち悪いといっていまして、姉妹なのにどうしてこんなに性格が違うのだろう、と今更なことを考えてしまいました。

整形美女 (新潮文庫) 受難 (文春文庫) 終業式 (角川文庫)

私は「ツ、イ、ラ、ク」で初めて姫野さんの本を読んだのですが、そのほかの姫野さんのいろんな本を読むうちに、これまで自分が言葉に出来なかったフェミ的鬱憤とか、いろんな鬱憤やコンプレックスが、解消される感じがして、新しい見方が出来るようになって、癒されたのです。目からうろこがボロボロ落ちる感じ。

でもそれは私がネガティブ思考だったからかも知れず、万人が共感する話は少ないかも。でも一部の人には熱烈に支持されているので、それで良いのかもと思いますが。

乙女なげやり

三浦しをんの「乙女なげやり」を昨日買って昨日と今日で読みました。

昨日は天気が良くて昼に池の周りの散歩をしたせいか後輩の指導でちょっと怒ってしまったせいか心身ともに疲れ果てていたのですが、6時ごろから学食で一人カレーを食べながら「乙女なげやり」を読んでいたら、面白くて結構元気が出てきて、研究室に戻ると飲み会が始まっていて、わーいとテンションが上がって夜中の2時くらいまでずっと呑んでいました。美味しかったです。

今日は表参道の病院に行って、首に針を刺すという恐怖の痛いイベントがあったのですが、待合室で40分ほど待たされている間も、「乙女なげやり」を読んで気を紛らわせていました。面白かったです。しをんさんの弟は可愛いです。

でも痛かったので、表参道と青山をぶらぶらして素敵なものを見て気分を良くして、お金がないので何も買わずに帰りました。来週も結果を聞きに病院に行かなくてはいけないので、買い物はそのときにします。

新潮文庫の表紙は松苗あけみのイラストだったのですが、単行本ではこのイラストではなかったよな~と調べたら二ノ宮知子さんでした。このイラスト好きだな~。松苗あけみさんのマンガも大好きだし、二ノ宮さんのマンガも大好きなので、どちらも欲しいような。なげやりって英語でそういうんだ、とはじめて知りました。

乙女なげやり 乙女なげやり

ニワトリの話を読んで、私が小学2年生くらいの頃に社会科見学でニワトリの卵を産ませているところに見学に行って衝撃を受け、その後の感想文で「卵がかわいそうだと思った」と書いたら、先生に「なぜそんな風に思ったのですか?」というコメントが書かれて戻ってきて、なんかすごく自分が間違っていたような気になってショックだったことを思い出したのですが、あれはなんだったのでしょうね。

あの養鶏場はどこにあったのか忘れましたが、工場見学というと「きせかえユカちゃん」のパン工場の見学の話が結構好きで、まるで自分の体験のように思えてしまうのです。あと、村上春樹の「日出る国の工場」の消しゴム工場も自分が見学したように感じてしまいます。読書体験と自分の体験がごっちゃになるのが、工場見学の不思議さかも。それだけ、自分の体験なのに非現実的なんでしょうね。

それで、今日病院から疲れて帰ってきて、三浦しをんの「ビロウ」日記の過去の文章を読んでいたら、「セーラー服と機関銃」の歌詞について書いてあって、懐かしくて歌詞を検索していたら、ああ、こんな歌だったな~と懐かしくて何度も聴いて歌って元気が出ました。

長澤まさみが可愛いです。制服着てると、姫野カオルコの「ツ、イ、ラ、ク」の隼子みたいなイメージです。今日姫野さんの新刊エッセイも届いたので、読むのがすごく楽しみです。

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