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将棋世界(5月号)

この前、初めて「将棋世界」という雑誌を買って読みました。面白いです、びっくり。

「自然体で臨む」という郷田九段のインタビューも素敵でした。私の心の涼風男です。高村薫の「マークスの山」や「照柿」に出てくる、「自分の道を曲げることはない」という加納の描写と、郷田九段のイメージが重なるのです。好きです。

将棋世界 2009年 05月号 [雑誌] 将棋世界 2009年 05月号 [雑誌]

販売元:日本将棋連盟
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この雑誌は本屋さんで手に取ったこともなかったので、Amazonで注文したのですが、いろんな棋士の方のいい写真がいっぱいで、棋士や記者の文章も満載で、問題も私には難しかったですがたくさんあって、ほんと何でも載っていて、また来月号も買いそうです。

記事を一通り興味があるものから読んでから、内藤國雄九段の「どっちが勝ち?」に挑戦したのですが、難しすぎてまったく結論は出ず、でも前回の解答と解説の文章に感動しました。気力や挑戦という言葉に、素敵だなあと思います。

森信雄の「あっという間の3手詰め」も面白かったですが、頭が鈍くて全然すらすら解けませんでした。まあもうこの年で将棋強くなろうとは思いませんが、あっという間に解けたら楽しいだろうな。

モリノブ先生、すごく好きになってしまって、ブログもほぼ毎日読んでます。モリログみたいな感じ。

山崎隆之七段の師匠、ということで知ったブログでしたが、「聖の青春」や「将棋の子」を読んでしまうと、好きにならずにはいられないです。有名な本なのは知っていましたが、今週初めて読んで、ひたすら声を上げて号泣でした。

それで読んでみようと思って注文した「将棋世界」ですが、編集長が大崎善生の「編集者T君の謎」のT君だと言うこともわかりました。この本も「将棋世界」と一緒に買ったのですが、面白かったです。

編集者T君の謎 将棋業界のゆかいな人びと (講談社文庫) 編集者T君の謎 将棋業界のゆかいな人びと (講談社文庫)

著者:大崎 善生
販売元:講談社
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聖(さとし)の青春 (講談社文庫) 聖(さとし)の青春 (講談社文庫)

著者:大崎 善生
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将棋の子 (講談社文庫) 将棋の子 (講談社文庫)

著者:大崎 善生
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それで、いろいろ将棋のことを調べていたら、またしても森博嗣の小説「スカイ・クロラ」シリーズのことを思い出してしまったので、現実面の話は飛ばしてそっちを書いておきます。

スカイ・イクリプス スカイ・イクリプス

著者:森 博嗣
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「スカイ・イクリプス」に出てきた、クリタとカンナミの後任のマシマの話。このシリーズのパイロットたちと棋士は、すごく似ていると思うのです。マシマは若手の六段棋士、という感じで読むと分かりやすいと思います。クサナギやティーチャも、羽生さんや谷川さんだと思えば分かりやすいんじゃないかな。

マシマが「飛行機乗りは、地上で喧嘩なんか絶対にしない。人種が違うのだ。たしかに関わりたくない」、と思った相手は誰だったのか。高級車に運転手を待たせ、連れ立って娼館に訪れて揉め事を起こす人たちは、マシマと同じ戦闘法人の関係者とも読めます。

マシマたちが所属する会社については、全体像は想像でしか分からないですが、政治と密接な関係にあり、戦争を売り物にし、製薬や医療も行っていることから、その事業の大きさや裏の部分の汚さは想像できます。

将棋も戦争、パイロットの殺し合いも戦争で、何のためでもなく理由もなく、その戦いの虜になる人もいれば、その戦争によって利益を得ている人もいて、カイのような情報部も、ソマナカのような記者も、戦争とは関係なく日常を過ごしている人たちもいる。

「スカイ・クロラ」シリーズが、きれいなもの、として読者の目に映るのは、徹底的に余分なものを排除して見えている世界だからで、でもそのまわりは、本当にどうしようもなく汚れているのです。

それはクサナギの存在理由と苦悩を生み出したものでもあり、そこから生まれる美しさだけが、私が好きなものなのだな、と思いました。

クサナギがカイの提案を嫌がったように、多くの棋士は将棋に没頭したいのだろうし、私もファンとしては棋士が将棋に打ち込める環境を望みますが、そんな棋士集団が現在のシステムからうまく将棋界を変えていくことはできるんだろうか、大変なのではないか、と思うのですが、多分他の人たちの力を借りてどうにかうまくなるんじゃないかな、と期待します。

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